2017年8月25日金曜日

(株)ノベルズを不誠実団交などで北海道労働委員会に不当労働行為で提訴

■8月23日、帯広地域労働組合は上士幌町に本社がある(株)ノベルズを相手に不当労働行為として北海道労働委員会に提訴しました。(平成29年道委不第13号)17日付投稿にあるように、会社は組合が1回目の団体交渉から要求している労基法41条の適用除外業種であることを拡大解釈して多くの労働者を実働10時間、9時間半もの長時間労働を強いていますが、再三にわたるこの問題についての前進回答はなく「弊社の考え方」に固執してなんら聞く耳持たない態度です。
労基法41条の適用除外業種とは天候に左右されるような農業や畜産などの業種や管理職など労働時間が定まらない場合など適用されるもので、林業はすでに適用除外から外れています。畜産業とはいえ、200人以上の労働者を擁する株式会社です。

■ノベルズは社長はじめとしてアメリカナイズされた新しい技術を取り入れ効率的な畜産業を目指し、日頃から業界で世界一をめざしていると社員たちに自慢しているそうですが、労働実態は寒暖の差が大きい十勝地方にあって労働者には夏冬関係なしに長時間労働を強いて、労働者はくたくたで会社に希望が持てません。
労働現場では労働者はタイムカードで管理され、ほとんどの職種では天候に左右されるようなことはありません。長時間労働で縛っておきながら、社長や専務は「残業ゼロ」「働き方改革」など目新しい言葉を口にしますが、全くお粗末です。

■会社は本来、労働組合との団体交渉で解決できる問題まで、先延ばしし、団体交渉を形骸化してまで弁護士との文書のやり取りですませようとする狙いは、不当労働行為そのものです。労働委員会では否応なしに弁護士の出番となるでしょう。